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アガサ・クリスティー「雲をつかむ死」感想 



今日はアガサクリスティーの「雲をつかむ死」の感想を

タイトルの通り飛行機での殺人を描く
密室というか密閉空間というか
物語の舞台はずっと飛行機になると思っていたがそうでもなかった
まずは簡単なあらすじからどうぞ

スチュワードが声をかけてみると、その女性客は死んでいた
女性の首には針が刺さったような痕跡が
そして、死体の足元で見つかった針とポアロの座席から発見された吹き矢
犯人は乗客に見られず、どうやって吹き矢を使ったのか?
死が発覚する前、機内を飛び回っていた蜂との関連性は?
どう考えても不可能な犯罪を、ポアロが解く


あらすじの通り、どうやって殺したのかがこの物語の焦点となってくる
誰も目撃はしていないが、毒を塗った吹き矢で殺したとしか思えない状況
これを解くことが出来れば物語の解明に近くなるだろう

吹き矢を使ったトリックだというのも面白い
ミステリの中でも最もへんてこな凶器ともいえる
作中の人物もあきれ顔で
「こんな殺人、いかにも、へぼ作家が考え付きそうな、ばかばかしい手口だ!」
と怒っていたときは思わず笑ってしまった
アガサのジョークはなかなか笑える


そんなこともあって、私はすぐに物語に引き込まれた
作中の人物は皆魅力的とまではいかないが、最低限のキャラは立っている
前作、「三幕の殺人」はキャラが薄いと私はここで非難したが、今作は全くそんなことはなく安心した
さらに、私個人として喜んだことはポアロが凄く活躍することだ

とにかくよく動く
聞き込みはもちろん、イギリスとフランスの間を往復して事件の解決に全力をあげる
一見意味不明の言動でも実は意味があるポアロ節は健在
その言動の意味が分かった時はおもわず唸る



肝心のトリックは…
「うーん」と少し首をかしげてしまう
また大胆なトリックだが、ちょっとリアリティが無いかなと
もちろん大胆不敵なトリックは大好物だが、説得力に欠けるため少し納得のいかない部分が多い
しかし作品全体としての完成度は高く、ポアロと共に推理している気分になれた

次作、「ABC殺人事件」の陰に隠れてしまった作品だろう
タイミングが良ければもっと有名になれたはずだ


ここからはネタバレ感想
注意願います


いきなりトリックに言及しますのでご注意を



「吹き矢」はミスリードだということは、ミステリファンならすぐにピンときただろう
私も「吹き矢」は完全に目くらましで、本命は他にあると考えながら読んでいた
ポアロが所持品一覧を見て「犯人を示す手がかりは全てある」と言ったときは少し焦ったものだ
何度も読み返したが私は全く分からなかった

「蜂」の方もミスリードだろうと全く無視していた
今考えればこっちが本命だったということもあるわけで、ちょっと反省


中盤くらいまで読んで、やはり誰にも殺す機会は無いと考え、犯人はスチュワードだろうと私は推理した
被害者を前から知っていた描写があるし、多くの国の人と会う仕事なのだから、毒は誰かから貰える機会くらいはある
第一、機内を動き回って怪しまれないのはスチュワードだけだ
と、確信していたのだがそんなことはなかった



結局、犯人はスチュワードに変装して被害者を殺したということだった
スチュワードに目をつけたのは悪くなかった よかった
全く変装だということは考えていなかった
しっかり証拠は提示されているのに気付かなかった私が馬鹿だった

しかし、もっと高度なトリックを期待していた私は少しがっかりしてしまった
まぁ、自由に動け回れるスチュワードが犯人でした では面白くないだろうし、これが今回の事件の精一杯なのだろう
文句を言ってごめんなさい


総合評価は良作
読んでる最中に頭痛さえ発症しなければもっと物語に入り込むことが出来たのに
悔やまれる




雲をつかむ死 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル Vol.7 雲をつかむ死 [DVD]
名探偵ポワロ[完全版]Vol.18 [DVD]
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