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読んだらけ

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阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」第6話、第7話 感想 




前回、急激な変貌を遂げた「ちーちゃんはちょっと足りない
季刊なのが本当に惜しい。
これほど待ち遠しい漫画は珍しい。
1ページずつ、めくる手が震えてしまう。
そんな衝撃の展開はどう着地するのか。待望の最新話。


ネタバレ注意



前回と同じく、自分の境遇を嘆くナツ。

貧乏は罪なの?
お金持ちじゃないとダメなの?
みんな何か持っているのに、私たちは持っていない

何かがちょっと足りない

タイトルがここでも回収。
最初は軽く感じていた言葉だが、今となっては凄く重く感じる。

何かが足りない自分への僻み
何かを持ってる人達への妬み
けれど何もできない自分への苛立ち

ナツの心理描写は見事という他無い。
誰もが共感でき、誰もが思ったことがある。しかし、誰もが正解を言うことができない。
そんな「ざわつく」思いを描ききる阿部共実に感服。


そんな自分を癒すために、ナツは結局ちーちゃんから1000円だけ貰いリボンを購入してしまう。
足りない何かを埋めるために。
恵まれて

「ちょっとくらい ちょっとくらい 恵まれたっていいでしょ私たち」

これが全てを物語る。
ナツに同情する気持ちもあれば複雑な思いもある。
私自身、どう思えばいいかわからない。頭がクラクラしてきた。


ナツは、どうしてもダメな自分と周りの仲間との間にギャップを感じ、疑心暗鬼になる。
ちーちゃんの3000円のことも相まって、黒いものが心に渦巻く。

足りないもの

暗刻ナツ



もう見てられない

前回からさらに重症化。
自己嫌悪しすぎておかしくなってきている。
このまま潰れてしまうより、全部吐いて楽になったほうがいい。
だが、それもできない自分がさらに嫌いになっていくという悪循環。
もうどうしようもないのか…。



一方、ナツが去った後の教室。
ちーちゃんや旭が奥島達と雑談中。
衝撃は唐突に訪れる。


奥島「さっき藤岡さんがお金がどうとか言ってたけど何かあったの?」

旭「だからなんでもねーって」

旭「あいつらの金なんて知らねーよな知恵」

ちーちゃん「うん」



あー良かった。
やっぱりちーちゃんが取ったんじゃなかった。
疑ってすまん。
ナツもこれで楽になれるはず…。

とった

ちーちゃん「とった!」



くぁwせdrftgyふじこlp

うわぁ… ぁあ…

言葉にならないとはこういうことか。
どうしようどうしようどうしよう

どうにもならない。


恐れていた最悪の事態

前回何かとかこつけてちーちゃん無罪説を力説したものの、あっけなく振り払われた。
ナツが救われる道もほとんど閉じてしまった。


けれども


けれども




面白い


なんと言えばいいか分からないが、この言葉しか浮かんでこない。
この胸に溜まる嫌な感覚、予期もせぬ展開。阿部共実の真髄だ。

どんな展開になるのか?全く想像も出来ない。
いや、どんな展開が来てもおかしくないのが面白さの秘訣。
物語は流れで大抵ハッピーエンドやバッドエンドが分かるのだが、この漫画は一切分からない。
そんな綱渡り的面白さがこの作品の魅力だ。



この展開が面白いとは言ったが、ちーちゃんが盗んだ事実は笑い事ではない。
どうやら冗談ではなく、本当に盗んだ模様。
ちーちゃんは旭に連れられ、バスケ部に謝りに行く。

旭はひたすらだだ謝り。
その過程でちーちゃん1000円を誰かにあげたことがついに発覚する。

旭「とった金をあげたなんて言わないんだよ 誰にだよ!言え!」

ちーちゃん「いやいやいや ふたりだけのひみつだから!」

ちーちゃん「ちーたちいつも足りないから!いいやつだからちーもいいことしてやりたかっただけなのになんで!」


言い争っているうちにバスケ部のボス、藤岡も登場。
修羅場になるかと思いきや…?


ちび

ふ…藤岡さん…?

あれ?どうしたの?いつの間に天使に転身された?
いや、上げて落とす展開のはず。何か良くないことが…。


藤岡「何も無いとか言うなよな 私だって欲しいものがたくさんあるけど手に入らない みんなそうだ」

藤岡「私らももう少しすれば大人だ 欲しいものは自分の力で手に入れられるようになる 楽しみじゃねえか」

藤岡「ちょっと足りなくたって どうだって楽しんで生きていけるだろ」

藤岡「ゲームならオヤジのがあるから 夕方ならいつでもいるから今度ウチ来いよ」




泣いた

これは卑怯。涙を禁じ得ない。
藤岡むちゃくちゃいい奴じゃねえか!
それに誰よりも大人。
足りないからといって挫けず、前向きに生きる藤岡は良きちーちゃんの師。
藤岡との出会いをきっかけに、ちーちゃんは何か変われると信じている。

藤岡の株価は上がり続ける。
◇部活に出れなくて迷惑をかけていると、払えない子の分のお金も出していた
◇家が自営業で忙しく、店を手伝っている
◇いつも妹たちの面倒を見ているので部活は休みがちだった
◇祖母が寝込んだので、介護のため部活にこれなくなった


人は見かけで判断しない。第一印象で判断しない。これ鉄則。
これを機会に読み返してみたけど藤岡は普通にいい人だった。
ちーちゃんを弄ぶような行動もじゃれているだけだし、3000円が無くなった時もちーちゃんを疑わなかった。

藤岡を見て自分を見つめ直した旭は藤岡やバスケ部に謝罪。
私も前回ブスとか言ってすみませんでした。
バスケ部もこれを受け入れ、険悪だった仲も修復、互いに笑い合えるようになった。



あれ?普通にいい話じゃないか?

どう転ぶかわからなかったけど、一番最高の形で終劇。
人格者藤岡の評価がうなぎのぼり。こんなことが言える人間になりたい。
だれも傷つくことなく、めでたしめでたし


ではないのはお気づきだと思う。



この円満な空気をぶち壊しにできる存在、ナツ。
ナツがいなければいい話のハッピーエンドとして終わることができた。
この世界の異端児はもうナツだけ。
心にモヤを抱えたまま、ナツはどう行動するのか?


ナツは藤岡との会合が終わった旭達と合流。
旭と話すうち、お金のことがバレたのではないかと焦り始める。


yabai.jpg
ナツ「ちーちゃんが旭ちゃんに言ったんだ 絶対そうだ!」


やめてくれええええ!!!
ちーちゃんはナツを守ったよ!そして無事に解決したよ!


どんどん暗黒面に落ちていくナツ。
ナツを救うことが出来るのか?
このまま帰って来れないのか?

真相は三ヶ月後…。


そしてその次号、


ついに完結



早い!早いよ!
ちーちゃんを巡る心の冒険も遂に終幕。
残念ではあるが、受けたインパクトは絶大。
無駄に伸ばさず濃い内容を保って最終回を迎えられるのは本当に幸せだ。


単行本はブラックギャラクシーと一緒に出るのかな。
正直言って出るかどうかも怪しいけど。
とりあえず掲載されてる本誌は取っておくことにする。



ナツの幸せを祈って


ではまた


4,5話←前 次→春


<関連記事>
「空が灰色だから」5巻 感想
阿部共実「大好きが虫はタダシくんの」感想


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阿部共実ブログ「ホモサピエンスマーケット3」
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