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西澤保彦「七回死んだ男」感想 



本格ミステリの中にSFを取り込んだ意欲作。
今日はこの興味深い作品の作品を書いていこう。

簡単なあらすじ
同一人物が連続して殺される!?
同じ日を9往復できる「体質」を持つ少年は、殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む。
どうあがいても殺されてしまう祖父を少年はどう救うのか?
そして最後に明かされる真相とは?
ミステリとSFを見事に融合させた怪作。



この作品のミソとなるのが、主人公の探偵の「体質」である。
一カ月に二、三回、同じ日を9回体験してしまうのだ。もちろん、少年以外の人は9往復していることは実感できない。
これは便利な能力と言うわけでもなく、狙った日を往復できないし、いつ往復が始まるのかわからない。
そんなループ世界で起きる殺人事件。

もちろん、この「体質」はSF的設定で、ミステリとはなんら関係は無い。
この「体質」を使って、祖父殺害事件の謎を解く本格ミステリだ。
そして、絶妙なコントラストで非常に面白い。


物語の核としては、「ひぐらしのなく頃に」「Steins;Gate」「魔法少女まどか☆マギカ」に類似している。
ループする世界で、人を救おうとする物語だ。
私はこういったループものが大好物なのですぐに作品に引き込まれた。
まさか本格ミステリと時間跳躍ものがここまでの化学反応を起こすとは思っていなかった。
これは西澤先生の文才によるものもあるだろう。
ここまでの成功例は滅多にないと思う。


重苦しい空気が流れるわけでもなく、話は常に軽快。
どんどんページをめくってしまう。
祖父を救おうともがく少年の姿はさながら喜劇のよう。
それでいて緊迫感も絶えさせないのだから、大した作品だ。

そしてラストのどんでん返し。
少し無理のある展開のため、怒ってしまう人もいるかもしれない。
しかし、論理にはかなっている。
これは人それぞれというところか。


「七回死んだ男」は、ミステリとSFを見事に調理した一級のエンターテイメントと言っても過言ではない。
しかし、「本格」ミステリでは無いと思う。
作者は「本格」のつもりで書いたと語っているが、「本格」ではないだろう。
それでも、この作品が面白いことには変わりは無い。
西澤先生の別の作品に非常に興味を持つことができた。楽しみが増えて嬉しい限り。




七回死んだ男 (講談社文庫)
人格転移の殺人 (講談社文庫)
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category: ミステリー(和)感想

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コメント

脱力系の決定版短編集も登場!?

西澤さんは確かに面白くて、大体の作品でハズレなしですね~。
新作短編集の『ぬいぐるみ警部の帰還』を読んでみました。
読後感も良い感じでした。明るいのがいいですよ。

いろんなサイトで感想とか読んでいると、次は何を読むか悩みますが、
http://www.birthday-energy.co.jp/
ってサイトで、作者の西澤さんを評価する記事を見つけました。
これからがますます楽しみらしいです。
相当変わり者っていうのが、どれくらいなのかがちょっと気になるところ。
宗由 #DvI991tw URL [2013/07/11 06:48] edit

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#  [2016/08/26 18:53] edit

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まとめtyaiました【西澤保彦「七回死んだ男」感想】

本格ミステリの中にSFを取り込んだ意欲作。今日はこの興味深い作品の作品を書いていこう。簡単なあらすじ同一人物が連続して殺される!?同じ日を9往復できる「体質」を持つ少年...
まとめwoネタ速neo [2012/05/22 02:04]

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