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読んだらけ

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島田荘司「暗闇坂の人喰いの木」感想 



さて、本日は「異邦の騎士」に引き続き御手洗が活躍する「暗闇坂の人喰いの木」の感想を書いていく。
実際に読了したのは2週間ほど前なので、少し曖昧な部分もあるがご容赦していただきたい。


まずは簡単なあらすじ
古くはさらし首の名所だった樹齢二千年の大樹。通称「暗闇坂の人喰いの木」
戦前にはこの巨木が人間を呑み込んだという実例まで存在する。
そして現代、またもこの大楠が人間を死に追いやってしまう。
あまりに現実から離れたこの怪事件に挑むのは御手洗潔。
事件の真相に迫るにつれ恐怖におののく御手洗。
その驚きの真相とは?



この作品の主人公は、あらすじにもある通り樹齢二千年の大楠だろう。
館ミステリと同じく、人間ではなく「もの」そのものが登場人物を謎の世界へと導いていく。
この大楠を中心に物語は進んでいく。

この作品を読み始めるときに私は少し戸惑ってしまった。
なんといっても厚いのだ。
果たして最後まで集中を切らさず読めるのかとのたまったものだ。
しかし、そんな心配はもちろん杞憂に終わることになる。

なんといってもこの大楠だ。
一番キャラクターが立っているともいえる「登場人物」だ。
この魅力的なキャラクターにより、ぐいぐい物語に引き込まれて行く。
大楠の謎、過去に実際に起きた事件…掴みは抜群の作品と言えるだろう。
ミステリファンの心のつかみ方を知っている。


そして始まる推理パート。
長い道程だが飽きることも無い。
なにせあの変人探偵、御手洗潔が活躍するのだから。
石岡君と共に御手洗の一挙手一投足に一喜一憂しながら読み進むことができる。

だが、読み進めていくうちに少し違和感を感じたことがある。
石岡君の弱体化だ。
今までは自分なりの推理を披露して御手洗に一蹴されていた石岡君だが、今回は推理を披露することもせず、ただ御手洗の活躍を見守るばかりだ。
さらには本当にとんちんかんなことを言って御手洗を困らせることもある。
御手洗を活躍させる為とはいえ、少し残念な設定となってしまった。


真相は論理的で納得はできる…とは言い切れない。
御手洗の説明で充分理解はできるのだが、重大な謎と思われたものがただの偶然で処理されてしまったりと、腑に落ちない部分も。
そこは作者のミスリードに乗せられた私も悪いのだが。
肝心のトリックもとんでもない。
「どうしてこんなことを考え、実行しようと思えるのだ」と頭を抱えてしまう。
このトリックを看破できた者は存在しないといっても過言ではないだろう。
とにかく凄く、呆れてしまう。



ラストが少し残念だったが、そこに至るプロセスは凄く楽しむことが出来た。
御手洗が推理を重ねていく過程は、冒険小説のようで非常に面白くできている。
ただ、純粋なミステリとしては評価の下がってしまう作品だろう。
まぁ、私は楽しむことができたので満足だ。
次作は「水晶のピラミッド」
また御手洗の活躍を目の当たりにしたい。



水晶のピラミッド (講談社文庫)
本格ミステリー・ワールド2012
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さて、本日は「異邦の騎士」に引き続き御手洗が活躍する「暗闇坂の人喰いの木」の感想を書いていく。実際に読了したのは2週間ほど前なので、少し曖昧な部分もあるがご容赦していた...
まとめwoネタ速neo [2012/06/22 05:08]

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